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放送教育ネットワーク

ネットワーク通信


2011年10月7日(金)

第49回東海北陸地方放送教育研究大会を終えて

全放連東海北陸ブロック担当 川口 尚人(東京都立光明特別支援学校)

大会の概要

第49回東海北陸地方放送教育研究大会が、8月19日(金)に名古屋市中村区の「ウィンクあいち」(愛知県産業労働センター)を会場として開催された。研究主題は「未来を拓く学びの場を創造しよう」である。午前は開会行事に引き続いて講演会を行い、午後は部会研究を行った。

講演会は野中ともよ氏による講演。NHK等のメインキャスターを長年務め、その後三洋電機代表取締役会長、政府審議会委員等を歴任、現在はNPO法人ガイア・イニシアティブ代表である。演題は「幼児期からのメディア教育」~レッツ!コミュニケーション~ということで、メディアは道具でしかない、おのれに自信をつけることが大切である。生きる力とは答えのない質問に答える力である。「メディア=情報の切り取り」なので、?(疑問)をもつことが大切である。3D(誰が、どこで、どうやって)が大切である。というように、メディア教育のあり方への提言があった。

幼稚園保育園 ①「感じる心を育てる」部会

1つ目は「しぜんとあそぼ」の視聴を取り入れながら幼児が身近な生き物に心を寄せて関わろうとする気持ちを育むための、環境の構成や教師の援助の工夫などだった。2つ目は「つくってあそぼ」を友だちと一緒に視聴し、遊びの幅を膨らませる、気づきや考えに共感し合いながら、自信を持って自分なりの表現を楽しめる活動につなげていく実践が提案された。5部会中で一番人数が多く、盛り上がっていた。

小学校中学校 ②「放送番組活用」部会

1つ目は小学校4年生理科「星の明るさや色」の単元で、NHKデジタル教材「ふしぎ大調査」を視聴して星の観察の仕方や星の特徴や夏の星の様子を理解させる授業についての実践発表である。2つ目は小学校5年生国語「1分間スピーチ」の単元で「伝える極意」の『インタビューをしよう』と『スピーチをしよう』の放送を利用して相手を意識したインタビューやスピーチを、グループや学級の中でできるようにする授業についての実践発表。3つ目は小学校6年生道徳・学級活動・総合的な学習で、「道徳ドキュメント」の『みんなでいっしょに』の放送を利用して「望ましい行動」とはどのような行動かを学級全体で追求し、それに沿った行動をとることができるようにしていった授業についての実践発表である。

小学校中学校 ③「総合的な学習」部会

1つ目は小学校6年生「味鋺小学校のCMを作ろう」という単元で、見る人を意識してより良いものにするにはどうしたらよいか話し合い、改善に取り組んだ様子の報告。2つ目は小学校5年生「身近な食べ物を見直そう」という単元で、「そば」を取り上げ、学んだことを保護者にラジオ番組を使って発表する提案。3つ目は小学校3年生「塩津村のおいしい塩をつくろう」という単元で、塩作りとの出合わせ方の工夫や学習の記録、まとめ・振り返りに視聴覚メディアを活用した様子の発表だった。

小学校中学校 ④「情報教育」部会

1つ目は中学校1年生理科「物質のすがた」の単元で、白い粉末の性質を調べるさまざまな実験をして、結果を大型ディスプレイを使って発表し、共通理解につなげる実践。2つ目は中学校全学年、特別支援学級の数学、国語、技術家庭科で、学習活動の中で視聴覚機器を効果的に活用し、思考力・判断力・表現力を伸ばす工夫。教科センター教室を主体として教科の特性を活かした授業展開を工夫したり、発表活動の場面を増やすことで生徒の情報活用能力を向上させた実践の報告。3つ目は小学校5年生図工「野外生活の思い出(水彩画)」、理科「植物の発芽と成長」、6年生算数「場合を順序よく整理しよう」、外国語活動「Where is the country ?(この国はどこにありますか?)」の各単元で教材を拡大して提示し、専用ペンで説明を書き加えながら進める授業の報告であった。小中学校部会では一番参加人数が多く、廊下に立ち見が出るほどだった。

高等学校 ⑤「メディア研究」部会

1つ目は2・3年生理科生物Ⅰ・Ⅱ「DNAの発見」「バイオテクノロジー」「動物の生殖と発生」の単元。NHK「10min.ボックス 理科2」『遺伝子をみる 遺伝子とDNA』を使用し、実際に遺伝子を導入し、遺伝子組み換え作物を作出する方法を説明。「理科ねっとわーく」にある『ウニの発生過程』『カエルの発生過程』の動画を使用し、実際の発生の様子を見せながら説明を加えるというそれぞれの実践を発表。2つ目は全学年英語でテレビ会議システムなどにより、アメリカ、台湾、シンガポールの教室とつなぎ、国際交流授業を行った実践。3つ目は全学年で自作ビデオによる「バーチャル巡検」や「NHK高校講座」による地誌学習の実践、校内ICT環境についてLANの整備を進めた実践の報告があった。

以上のように5つのそれぞれの部会で大変盛り上がり、いろいろな県の先生方と情報交換をすることができた。地上デジタル元年の今年は、全体的にデジタル教材や電子黒板などに関心は高く、参加者それぞれの意識の高さを感じた。

この記事は、日本視聴覚教育協会発行の月刊「視聴覚教育」10月号にも掲載されています。
日本視聴覚教育協会ホームページ(放送教育ネットワークのページを離れます)

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