ネットワーク通信

2013年5月3日(金)
全国大会に向けて─全放連の取り組み─
平成25年度 放送教育研究会全国大会北海道大会
全放連全国大会担当部長 田端 芳恵(港区立高輪台小学校主任教諭)
全国放送教育研究会連盟(以下全放連)は、平成25年10月25日(金)、26日(土)の両日、視聴覚教育総合全国大会と連携し、「第17回視聴覚教育総合全国大会 第64回放送教育研究会全国大会 合同大会」を、北海道旭川市を会場に開催いたします。
全放連は、大会テーマである「ネットワーク社会におけるメディアとヒューマンコミュニケーション」「放送教育・ICT活用教育が拓く学びの創造」を念頭に、急速に情報化が進む社会の要請を受け止め、放送番組を活用した教育活動の可能性を保育・授業研究、テーマ別研究交流、団体別研究、合同全体会の場で参会者の皆様と共に明らかにしていきたいと考えています。さらに、視聴覚教育団体との合同開催というよさを活かして、ICT時代における放送教育の在り方を探っていきたいと考えています。また、北の大地北海道は、長年放送教育研究の伝統が根付いている所であることから、北海道が培ってきた放送教育研究の成果を、全国に発信する場でもあると考えています。
全国各地から多くの方々に本大会にご参加いただき、多様な視点で研究を深めていただければ幸いです。
■公開保育・公開授業(10月25日)
放送番組を活用した授業が公開されるのは、以下の園・校です。
それぞれの会場校では、講師の先生を招いて精力的に研究を深めています。公開授業が行われる全国大会は愛知大会以来となります。実践を通して研究を深められればと考えています。
学校法人旭川宝田学園 わかば幼稚園 |
・ピタゴラスイッチ ・ノージーのひらめき工房 ・しぜんとあそぼ |
旭川市立愛宕東小学校 | ・スマイル! ・おはなしのくにクラシック |
旭川市立新富小学校 | ・道徳ドキュメント ・ざわざわ森のがんこちゃん ・知っトク地図帳 |
旭川市立旭川中学校 | ・10min.ボックス(理科) ・10min.ボックス(社会) |
■テーマ別研究交流(10月25日)
10月25日の午後には、「テーマ別研究交流」が各会場校及び大雪クリスタルホールで行われます。
放送教育が抱える課題、教育に対する社会からの要請、現在の教育課題などを踏まえたテーマをもって、全国の優れた実践を基に研究を深めます。全放連が主体となって進める交流会は以下の通りです。
健やかな心を育てる放送番組活用 | 幼稚園・保育所 |
生きる力を育む放送番組活用 | 小学校 |
豊かな表現力を育てる放送番組活用 | |
特別支援教育を求めている子どもたちのために | |
生きる力を育む放送番組活用 | 中学校 |
各部会、放送教育にご見識をもった下記の講師の先生方にご指導をいただき、テーマに迫る協議を深めていきます。
幼稚園・保育所 | 堀田博史先生(園田学園女子大学教授) |
小学校 | 木原俊行先生(大阪教育大学教授) |
藤村裕一先生(鳴門教育大学大学院准教授) | |
棟方哲弥先生(独立行政法人国立特別支援教育総合研究所) | |
中学校 | 中橋 雄先生(武蔵大学教授) |
話し合いは、全国で精力的に放送教育、放送学習に取り組んでいる先生方の実践提案を基に進めていきます。各テーマにおいて、放送番組の教材・学習材としての特性に留意しながら、番組を活用した学習活動のよさや活用の留意点などを具体的に明らかにできればと考えています。また、合同大会であることのよさを活かして、放送教育、視聴覚教育、ICT活用教育などの多様な視点からテーマを深める話し合いができることを期待しています。こうした交流を通して、それぞれの教育理念や教育方法等についての理解が一層深まることを願っています。
■団体別研究(10月26日)
全放連は「放送番組のよさを活かした保育・授業づくり」をテーマに、堀田、木原、中橋の3名の先生方及び実践者、全放連代表によってシンポジウムを行います。
放送番組を活用した教育のよさを多くの先生方に知っていただき、放送教育の輪を広げていくことを大きなねらいとして、具体的で分かりやすく放送教育の魅力を伝えていければと考えています。
研究では、放送番組のもつメディア特性及び教材としてのよさ、放送学習の理念、活用の留意点などについてそれぞれの立場から発言いただき、深めていくことができればと考えています。
実りある全国大会の実現に向けて、全放連、視聴覚教育団体、道放協、旭川の大会実行委員会が一体となって準備を進めています。全国各地から旭川の地においでいただけることを願っています。
なお、詳しい大会の情報は7月にお配りする「大会2次案内」もしくは「大会ホームページ」をご覧いただければ幸いです。
この記事は、日本視聴覚教育協会発行の月刊「視聴覚教育」5月号にも掲載されています。
日本視聴覚教育協会ホームページ(放送教育ネットワークのページを離れます)

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