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放送教育ネットワーク

ネットワーク通信


2013年6月5日(水)

生きる力を培う「放送学習」プロジェクト

竹下 佳余(千代田区立九段小学校)
片岡 義順(川崎市立下布田小学校)

生きる力を培う「放送学習」プロジェクトは、今年度で3年目、研究の最終年度を迎えます。番組活用を通して「生きる力」を培う実践を蓄積する中で、「放送学習」の良さを実証するとともに、平成26年2月の成果報告会では、研究の成果を発信できるように研究を深めていきたいと思います。

今年度の研究の柱は次の4つです。①授業実践、②放送学習の効果の検証、③研究成果の発信、④研究ネットワークの拡充。特に、①においては、子どもの実態に合わせて知:確かな学力、徳:豊かな心、体:健康・体力をバランス良く培う。その際、子どもたちの成長の先にある「社会的実践力」とのつながりを意識して実践を行うこと。また、「習得型・活用型」から「探究型」学力を培う実践に広げられるように、番組の特性を分析するとともに、「探究型」学力を育む「総合的な学習の時間」の単元開発や授業づくりに取り組みます。③においては、「Q&A」集の発行とHPの内容の充実を目指します。

■講演:放送番組を活用した探究型学習の実践をすすめるにあたり

講師:中橋 雄 武蔵大学教授

探究型学習では、自ら課題を見つけ、問題を解決する資質能力を育成していくことが求められます。ですから、児童の問題づくり・課題づくりの場面が大切になります。問題解決の資質能力としては、解決の過程で「合意形成」していく力、「協同学習」に取り組むスキル、「基礎学力の定着」が重要です。

図1の習得型学習・活用型学習・探究型学習は、どちらが上位、下位ということではなく、相互に関連しています。中でも探究的学習は「生きる力」の育成に必要な学習であると考えます。探究的な学習は各教科でももちろんですが、総合的な学習の時間で展開されることが現実的です。

以上のことを踏まえて番組を探究的な学習の中で活用する場合、図2のようないくつかの場面での有効性が考えられます。

また、◯映像ならではの教材特性を生かして番組を活用すること。◯番組視聴により疑似的に体験したことを授業展開に生かすこと。◯身の回りにはいない人物への感情移入を通して、共感的に受け止める心を育んだり、新しい視野で思考したりすること。◯番組から新鮮で豊富な情報が提供できること。などの利点を意識して、探究的な学習の実践に取り組むことが大切です。

★  ★  ★

今年度の新番組には「総合的な学習の時間」に位置付けられている番組があります。これまでの番組と合わせると「げんばるマン」「学ぼうBOSAI」「伝える極意」「メディアのめ」「ど~する?地球のあした」「10min.ボックス 情報・メディア」の6番組となります。そうした番組を使った授業を行うときには、探究的な学習のどこに位置づけて活用するのかを、計画を立てて活用していくことが教師にも求められてきます。3年目という集大成の年を迎えた「生きる力を培う放送学習プロジェクト」では、教科や道徳番組はこれまで同様、さらに総合的な学習の時間での探究的な学習に位置づけた実践に取り組んでいきます。

この記事は、日本視聴覚教育協会発行の月刊「視聴覚教育」6月号にも掲載されています。
日本視聴覚教育協会ホームページ(放送教育ネットワークのページを離れます)

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