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放送教育ネットワーク

ネットワーク通信


2014年08月05日(火)

私と放送教育

元近畿放送教育研究協議会事務局長 濵﨑 由昭

私は、人間形成の育成が放送教育の理念であると信じ、教育活動に携わってきました。

昭和52年に母校である奈良県大和高田市立高田中学校の理科教諭として着任し、放送部顧問を担当するとともに、理科授業においてNHK学校放送番組「理科教室中学校」を活用するテレビ学習に取り組みました。

当時は、ゼロ分スタートによる「生・まるごと・継続」の形で活用をしていました。知識・理解の指導よりも学習への興味関心・学習の動機づけにポイントを置き、生徒たちと感動を共にして、授業をすすめていました。すなわち、放送教育を通して、感性を豊かにするなど望ましい人間形成を育成することに重点を置いていました。

そして、一方では教科・領域の指導のねらい、しかも、知的領域の学習に即した番組を利用するようになってきたのではと感じました。特に、私が工学院大学にて開催された全放連夏期特研で「理科教室中学校・酸とアルカリ」を活用した授業実践の発表をした頃から「ステップ&ジャンプ」が資料性の強い映像で構成された番組として、その後「10min.ボックス」へと変わり、知的領域にポイントが置かれたように思います。

よって、現在の教育においては、放送番組だけでなくメディア・ミックスを行うことにより発展学習を展開させることが必要になってくるのではと考えます。すなわち、メディアの特性を活かして教師がメディア・ミックス、マルチメディアを授業に適切・有効に効果的に活用するデザイン能力が必要とされるのではと考えます。このことは、水越敏行先生の「NEW放送教育」(1986年、日本放送教育協会)から教えられたものです。

それから転任校において、進路指導主事を担当した時に「あしたをつかめ」等の進路番組を視ることで生徒たちの将来の夢が叶えられることを願って特活の時間等に活用しました。そのことが、教え子たちの現在に活かされていることを信じています。

また、私は授業だけでなく放送部の活動においても番組制作や校内放送を行うことを通して、情報活用能力等を高めるとともに人間形成の育成に努めてきました。そして、嬉しいことに放送コンテストのアナウンス・朗読部門及びテレビ・ラジオ制作部門にも参加し、特に、第3回NHK杯全国中学校放送コンテスト・アナウンス部門において全国1位・NHK杯・文部大臣賞を受賞した生徒を送り出せました。そして、現在、アナウンサーとして頑張っている教え子がいることも嬉しいかぎりです。

そして、私にとってもう一つ放送教育に携わってきて良かったと思うことは、放送教育の研究会活動や奈良県及び近畿放送教育研究協議会事務局長として、校種を超えた組織運営・連携を行ってきたことで幅広い繋がりが持てたことです。私は、中学校の教員ですので自分の所属する校種の比較的狭い社会の繋がり、交流しか持てなかったと思います。それが、放送教育の研究会活動をしていく中で校種を超えて全国の先生方や大学の研究者、そして、制作者であるNHKの方々との幅広い交流を得ることができました。

その交流によって、特に私自身が放送教育の理念として信じ、推進している人間形成の育成にもっとも基盤となる幼稚園放送教育との関わりが現在の私のライフワークとなっています。

現在、奈良県と大阪府の幼稚園放送教育研究会の指導講師として、「幼稚園は、子どもがはじめて出会う学校であり、放送教育の教育活動(人間形成に役立てる)は、幼稚園教育要領の総説におけるねらいと合致している。よって、幼稚園教育は放送教育の原点!」であろうと強く助言し、感性を豊かにすることで「豊かな心」が育まれ、自らの心を自ら意識し、相手の心を理解し、自分の心と相手の心を共有できる子どもの育成ができる強い働きが放送教育にはあるということを伝えています。そして、園田学園女子大学の堀田博史先生のご指導を得ながら、教育現場での教育放送番組の活用・継続の推進と自分の目的に合わせて、メディアを選び、一つのメディアだけでなく、たくさんのメディアを上手に結びつけて、子どもたちの純粋な心を壊さないよう、放送・視聴覚メディアを生活環境の一つとして活用してくださいとお話しさせていただいています。

また、退職後在住している町の子ども育成教室・学童保育クラブ長として、学童保育における「保育と教育」の関わりから「保教育」としての教育放送番組の活用をどのように実践し、どのように啓発・支援していくかを考えているところです。

私自身は、これからも子どもたちの人間形成の育成のために放送教育活動に携わっていく所存です。

この記事は、日本視聴覚教育協会発行の月刊「視聴覚教育」8月号にも掲載されています。
日本視聴覚教育協会ホームページ(放送教育ネットワークのページを離れます)

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