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放送教育ネットワーク

ネットワーク通信


2014年10月08日(水)

~放送教育やってます!~放送教育で感じる「学ぶ喜び」

佐藤 寿朗(埼玉県新座市立新堀小学校)

私が放送教育の実践を行うようになったのは、当時の埼玉県放送教育研究会の会長・松本邦文先生に誘われたからです。当時の私の悩みは道徳の授業で子どもたちの発言が「解答や正解」を探るようなものだったことです。しかし「空発問」で子どもたちの思っていることや考えていることを引き出すことができ、子どもが「学ぶ喜び」を感じることができるのが放送教育だと教わり、放送教育を実践してみようと思うようになりました。実践してみると答えを探るような発言は無く、子どもたちが自分の言葉で自分の本音で発言していることに驚かされました。

■現在の実践

それ以来さまざまな教科等で実践してきました。現在は理科専科です。「ふしぎがいっぱい」を4~6年生の3学年で視聴しています。以下のような方法で実践しております。

  • 0分スタート(あいさつ後に視聴開始)
  • 単元の導入で視聴する。
  • 空発問
  • 発言を板書にまとめる。

番組の特性上、疑問を残して番組が終了するため、まとめや振り返りでは視聴はせず、単元の導入で視聴します。導入で視聴することで、単元への興味や意欲が違います。4年生のはじめに「テレビを視た後は自分の思ったこと、考えたこと、分かったこと、疑問など、何でも発言してみて下さい」と伝えます。学年が上がってくると、感想よりも実験や観察をして確認したいこと、新たな課題や解決したい疑問、という話し合いになっていきます。発言の流れは6年生だと①知識の整理②現時点で分かっていること③もっと知りたいこと④課題となることとその解決方法、の順に発言していきます。実験方法や解決策、単元を通しての活動計画を児童自身が自分たちの話し合いの中から組み立てたりすることもあります。

■実践例

5年理科 単元「流れる水のはたらき」での実践を紹介します。この単元では私が計画した授業の流れではなく、視聴後の児童の発言と実験結果から授業計画が変わっていった授業でした。

「計画上の実験課題」

実験1 流水のはたらき・流水量増加時のはたらき
実験2 浸食、運搬、堆積の起きる場所
実験3 上流と下流の違い・家を建てるといい場所

「実際の授業から」

実験1 実際に水を流して様子をみる
実験2 流れの速さに違いがあるか、けずれ方に違いはあるか、安全な家の場所
実験3 カーブのけずれと堆積場所を確認したい

視聴後、流水実験をしたいという意見が多く、まずは流水の様子を観察しました。流水実験後、はじめの話し合いで出た課題を修正しました。私の立てた計画と同じようですが自分たちの興味から課題を絞っていきました。計画上の実験2と実験3にまたがる実験もあります。それも児童の中で、1つの流れの中で解決すべき課題として出てきたものです。ずれているわけではないのです。視聴後に実験しさらに話し合ったことで、たくさん課題が出てきたり、多くの実験をしたりすることができました。まず視聴したことである程度の単元の流れがイメージできたのだと思います。学習への関心意欲が高まった、まさに「学ぶ喜び」を児童が感じた単元だったと思います。

■今後に向けて

本校では若手教員に道徳を中心に放送教育の活用を薦めています。実践すると児童の発言の違いに驚き興味を持ってくれます。4人の職員が埼玉県放送教育研究会に参加してくれるようになりました。もっと多くの職員がまず実践して放送教育の良さを実感してくれることを期待しています。

この記事は、日本視聴覚教育協会発行の月刊「視聴覚教育」10月号にも掲載されています。
日本視聴覚教育協会ホームページ(放送教育ネットワークのページを離れます)

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