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放送教育ネットワーク

ネットワーク通信


2015年8月11日(火)

放送教育やってます!-みんなで「スマイル」大作戦-

愛媛県松山市立石井東小学校教諭  渡部 賢祐

私は、昨年度の放送教育研究会四国大会での発表に向けて、初めて本格的に放送教育の実践研究に取り組みました。それまでは、年に数回社会科や道徳の時間にNHK学校放送番組を見たことがありましたが、その教育的効果や使用する意図などについては漠然としか考えていませんでした。しかし、1年間かけて放送教材の教育的効果を考えて意図的・計画的に活用したことで、子どもたちが笑顔になる場面に多く出会いました。

 

■昨年度の実践

昨年度、2年生の学級(33名)を担任しました。異年齢の遊び集団の消失や地域での人間関係の希薄化といった子どもたちを取り巻く現状から、学級という集団でソーシャルスキルを学ぶ必要があると考えました。そこで、ソーシャルスキルをテーマに作られたNHK学校放送番組「スマイル!」を学級活動に6回、国語科に3回年間指導計画に位置づけ、友だちとのよりよい関わり方について考えました。
 子どもたちは最初から、学校で放送番組を見ることに喜びを感じ、さらに継続視聴をすることで番組の流れをつかみ、視聴の視点が定まるようになり、その後の話し合いも活発になってきました。
 また、番組を視聴すると学級の全員が同じ場面を共有するため、話し合いの際に互いの考えの意図がよく分かったり、番組と同じ活動をすることで細かい説明がなくても活動できたりしました。
 映像・文字・音声で伝える放送教材は内容理解が容易で、番組内の登場人物をモデルとして自分たちの行動を捉え直すきっかけとなりました。

 

■実践例

2年の学級活動「ふわふわ言葉、チクチク言葉」でNHK学校放送番組「スマイル!」の第4回「うれしい言葉の魔法」を活用した実践を紹介します。

(1)番組を視聴して考える

「スマイル!」は、子どもたちが日常生活で遭遇するようなさまざまなエピソードを通して、どのように関わるとよりよい人間関係を築けるのかが分かりやすく学べるようになっています。最後まで視聴すると授業で伝えたいことが先に出てしまいます。そこで、デジタルコンテンツのタイムバーを活用し、子どもたちに見せたい場面の選択及び場面の入れ替えを行いました。
 また、考えさせたい場面では、音を消して登場人物のやりとりのアテレコを行いました。その際も、タイムバーを使って繰り返しその場面を流しました。アテレコをすることによって画面に登場する人物になりきり、その人のせりふを考えて言うことで、普段では思いつかないことも言うことができました。

(2)ソーシャルスキルトレーニング

ペアでのソーシャルスキルトレーニングの場面をデジタルカメラの動画機能を使って撮影しました。全体の場でフィードバックする際には、スクリーンに映しました。子どもたちは言葉だけでなく目線や表情などにも注目して振り返ることができました。

 

■今後に向けて

研究協議でも「45分の中で10分の番組活用は長いのでは」という意見もありました。しかし、本実践では番組から多くのことを学ぶことができたため、子どもたちにとっては貴重な10分だと思えました。子どもたちの「分かった・できた」という笑顔のために、他教科でも単元全体を見据えて効果的に番組を取り入れたいと思います。

 

この記事は、日本視聴覚教育協会発行の月刊「視聴覚教育」8月号にも掲載されています。
日本視聴覚教育協会ホームページ(放送教育ネットワークのページを離れます)

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