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放送教育ネットワーク

ネットワーク通信


2015年9月14日(月)

放送教育やってます!
-読書活動の充実に向けた「おはなしのくに」の活用-

川崎市立西有馬小学校教諭  福山 里加

■はじめに

私がNHK学校放送番組を使うようになったのは、道徳で心を豊かにする教材を探していたときに職場の先輩から「みんな生きている」を紹介されたことがきっかけです。昨年度、勤務校のはるひ野小学校で放送教育研究会全国大会の公開授業をすることが決まり、道徳や特活を中心に放送番組の活用を進めてきました。
 昨年、全放連「子どもが生き生きと学ぶ放送学習プロジェクト」の研究授業に参加し、埼玉県の鶴田裕子教諭によるNHK学校放送番組「おはなしのくに」(図)を活用した国語の授業を参観しました。小学校2年生の児童が番組視聴から本への興味関心を高めていく姿を見て、私もこのような教育活動に挑戦したいと考えました。

 

■現在の実践

今年度、異動し西有馬小学校の3年生(34名)の学級担任をしています。本に苦手意識をもっている子が多く、どのように本と親しませるか、読書習慣を身につけさせるか悩んでいました。そこで鶴田先生が実践されていた、NHK学校放送番組「おはなしのくに」を、朝読書の時間や国語科において視聴することにしました。
 「おはなしのくに」の朗読は大変素晴らしく、子どもたちを本の世界へと誘ってくれます。さらに番組webサイトでは、デジタル絵本を印刷できるなど、本への関心をもった児童が実際に本を手にとれるように工夫されています。
 番組と用意されたコンテンツを活用して、子どもが本に興味をもつきっかけとなるような国語の授業づくりに取り組みました。「おはなしのくに」は国語の授業の中だけでなく、朝読書の時間などにも意図的に視聴していくようにしています。
 4月当初は視聴して感想を書き、交流するという学習活動を定着させていきました。番組webサイトからダウンロードできる資料を絵本にして学級文庫に置いたり、図書室にある絵本も紹介したり、また、担任がブックトークをして子どもたちが本に関心をもつことができるようにするなど読書環境の充実に取り組んでいます。

 

■実践の成果と課題

「おはなしのくに」を継続的に視聴していくことで子どもたちに一人読みをする力がついてきました。これまで自分からすすんで本を手にすることがなかった子どもも、朗読を聞いた後でその作品を手に取って読んでいる場面がありました。さらに、本の世界から受けた感動を伝えようと、感じたことを表す言葉の語彙が増えていることも子どもたちの姿からうかがえます。
 現在「おはなしのくに」はNHK for School内で過去の番組も視聴でき、いつでも活用できるようになりました。日常的な読書活動の中に「おはなしのくに」を視聴する時間を意図的に取り入れることで、子どもたちが本を手にする機会を増やしていきたいと思います。
 こうした子どもたちの変容について、年間を通した実践の中で整理し、検証していくことが今後の課題となっています。

 

この記事は、日本視聴覚教育協会発行の月刊「視聴覚教育」9月号にも掲載されています。
日本視聴覚教育協会ホームページ(放送教育ネットワークのページを離れます)

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