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放送教育ネットワーク

ネットワーク通信


2015年11月17日(火)

子どもが生き生きと学ぶ放送学習プロジェクト
―学習者主体とした放送番組活用―

全放連研究プロジェクト委員長 片岡 義順(川崎市立新城小学校)

10月4日プロジェクト研修会の様子

全国放送教育研究会連盟(以下、全放連)では、放送教育の研究推進と普及をめざした研究プロジェクト活動を行っています。平成26年度からは堀田博史先生(園田学園女子大学教授)を講師に招き、「子どもが生き生きと学ぶ放送学習プロジェクト」に取り組んでいるところです。今回は、毎月開催しているプロジェクト研修会の様子をお伝えします(写真)。

■放送学習に思考ツールを活用した授業づくり研修会 10/4(日)NHK放送センターで開催

本プロジェクトでは、番組ごとの評価シートの検討、授業で活用できる思考ツールの研究を研究課題の1つとして取り組んでいます。それは、教師と子どもや、子どもどうしが対話し、それによって思考を広げ深めていくことが求められる活動の中で思考ツールは有効であるからです。
 10月4日(日)に開催したプロジェクト主催研修会では、今年度から放送が始まった小学校5年生向けの社会科番組『未来広告ジャパン!』-第9回日本の食料自給率は低いままでよいか-を視聴して、思考ツールを取り入れた授業プラン作りを行いました。番組視聴後に4つのグループに分かれて検討した表のような授業プラン(単元プラン)では、さまざまな思考ツールを活用したものが考えられました。

表 番組視聴後に思考ツールを取り入れた授業プラン例

  学習活動 活用番組・クリップや活用する思考ツール
1時間目
番組活用
「自給率が下がると何が困るのか」
付箋で自分の考えを整理する。
フリーカード法(グループで意見を分類整理)→ウェビングマップ
2時間目 問題点(項目)ごとにタブレット端末や資料集などを活用して調べる 番組サイトクリップ…「外国産の安い食材」
「食料の輸入増加と日本の農業・漁業」
3時間目 「自給率を上げる方法はどんなものが考えられるか」タブレット端末や資料集の活用をして現在行われていることについて調べる。 番組サイトクリップ…「世界に売り込む和食」「フードアクションニッポン」「外国での和食ブーム」「大量の輸入と食べ残し」
4時間目 自分達の呼びかけをまとめる ピラミッドチャート(構造化し、絞り込む)
5時間目 広告づくり(ポスター)⇒食糧自給率をあげるための呼びかけ(根拠は調べた材料から示す)
 

今回の研修会を通して、放送学習の中で思考ツールを使う効果は、次のようにまとめることができます。「番組があることで、子どもがイメージできる。そしてその後の話し合いで考えが広がっていく。この過程で『話し合いを整理する思考ツール』『考えを整理する思考ツール』『まとめるための思考ツール』の中から教師が必要に応じて使うことで、子どもが発表しやすくなったり、まとめやすくなったりしていく。そうした過程が、子どもが生き生きと学ぶ姿につながっていく。」
 今後プロジェクトでは、番組を活用した学習者主体の授業づくりの中に、思考ツールを意図的に取り入れた実践にも取り組んでいきます。

 

■今後のプロジェクトの予定

〇12月11日(金)プロジェクト研究授業
  会場    横浜市立東汲沢小学校 14:20~17:00
  授業者   吉田 圭一教諭(横浜市立東汲沢小学校 6年生担任)
  活用番組  『オンマイウェイ』(10月からはじまった道徳の新番組)
 〇2月20日(土)中間報告会
  会場  NHK放送センター 10:30~16:00
  全国のプロジェクトメンバーが今年度取り組んだ実践をポスターにまとめて発表します。
  20以上の実践発表を予定しています。

 

■プロジェクトメンバー募集中

子どもが生き生きと学ぶ放送学習プロジェクトではメンバー募集をしています。メンバーに参加したい方はプロジェクトウェブサイトの募集要項をご覧のうえ申し込みフォームよりお申し込みください。

 

この記事は、日本視聴覚教育協会発行の月刊「視聴覚教育」11月号にも掲載されています。
日本視聴覚教育協会ホームページ(放送教育ネットワークのページを離れます)

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