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ネットワーク通信


2016年7月13日(水)

放送教育やってます!
-「できたタイム」でわかったを伝えよう-

兵庫県宝塚市立長尾小学校教諭 熊原 加奈

はじめに

私がNHK学校放送番組に興味を持ったのは、大学時代でした。小学生のときから見えない歴史に対して苦手意識を持っていた私です。そんな私に興味を持たせてくれたのがNHK学校放送番組『歴史にドキリ』でした。見えない歴史が見えた瞬間でした。それから、番組を授業で使うことに対する魅力を強く感じるようになりました。
 今年で私は教師歴4年目となりますが、教師になりたての頃は、目の前のことに精一杯で、番組を活用することはなかなか難しかったです。ですが、素材の良さをぜひ生かしたいとの強い思いから、昨年度から力を入れて挑戦し始めています。

 

昨年度の実践

昨年度は支援学級の担任となり、その中でも2名の児童に番組を使った授業を年間通して行いました。番組は『できた できた できた 家庭・社会生活編』です。2名の児童が一緒に学習できる金曜日の5時間目を「できたタイム」と名付け、放送回は変わっても、1時間の基本の流れの型(①番組視聴②お話タイム③ワークシート④発表⑤発表視聴)を決め、継続的に学びました。この基本の流れが変わらないことは、児童にとっても教師にとってもユニバーサルデザインだったと感じています。私は教師として2名の児童に、わかることの喜びを感じてほしい、伝えてほしいと願っていたので、この「できた できた できた」のわかりやすく、興味深い、そしてほんの少しレベルアップできる雰囲気がぴったりだと感じていました。
 番組視聴中、児童は机に身を乗り出すぐらい夢中になり、真剣に見ていました。番組の魅力を感じる場面でした。視聴後、「わかったことがある人?」と私が発問すると、2人そろっていつも勢いよく手を挙げます。なんとなくではなく、本当にわかったこと、気づいたことを一生懸命発表している2人の生き生きとしている姿、本当に素敵でした。また、言葉で伝えきれない部分は身振り手振りで一生懸命表現する意欲的な姿も見受けられました。

 

発表の後はわかったことをワークシートに記入し、その後、書いた内容を発表します。その児童の姿をタブレット端末で撮影し、直後に見せるのですが、児童は撮影するのも自分の姿を見るのも、嬉しそうでした。機器の使用で、児童の意欲を引き出していた点は、同僚の先生からも好評でした。

 

 

実践の成果と課題

何よりも児童が意欲的に取り組んでいたことが大きかったと感じています。わかったことを話す(伝える)姿が多く見られました。
 支援学級で番組を活用する場合、一人一人目標も違いますし、支援方法も大きく変わります。一人一人の力をつけるために、まずは実態をしっかり把握すること、そして、どの番組、どのような手立てで児童の力を最大限引き出すことができるかを考えることが非常に大切だと思っています。そして、児童の生き生きと学ぶ姿を想像しながら、私自身もワクワクしながらいつも授業を考えています。また、一人一人に合ったペースで学びつつも、友だちとのつながりも大切にできたらいいなと考えながら、引き続き、番組ありきではなく、児童ありきの番組実践を重ねていきたいと思っています。

 

この記事は、日本視聴覚教育協会発行の月刊「視聴覚教育」7月号にも掲載されています。
日本視聴覚教育協会ホームページ(放送教育ネットワークのページを離れます)

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