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放送教育ネットワーク

ネットワーク通信


2016年11月9日(水)

平成28年度 第54回東海北陸地方放送教育研究大会報告

全放連事務局 松川 厚雄(杉並区立天沼小学校教諭)
財津 史郎(立川市立新生小学校教諭)

関東などでは台風による被害が心配される中、名古屋は快晴で猛暑日となった8月23日(火)、名古屋駅前の『ウインクあいち』において、東海北陸地方の研究大会が行われた。全放連事務局より2名の局員が参加した。
 研究主題は「未来を拓く学びの場を創造しよう」。参加者は210名を超え、『ウインクあいち』の11階は熱気に包まれていた。来賓には愛知県教育委員会指導主事の河原克明氏と講師として立命館大学教育開発推進機構教授の隂山英男氏をお招きし、開会行事が行われた。その後、記念講演と4つの部会研究が行われた。

 

【記念講演】

「私が放送教育から学んだもの」 立命館大学教授 隂山英男
 隂山メソッドで有名な講師の話は「私の実践は放送教育が原点でした」から始まり、多くの聴衆を引き付けた。山口の小学校新任時代、先輩から番組視聴後「さあ、どうぞ!」で始まる授業を教わった。その後、反復学習や規則正しい生活習慣の定着で基礎学力の向上を目指し、多くの実践を行ってきたそうだ。講演の中で心に残ったことは
 

  • 勉強とは集中する練習である。脳の処理能力を上げ、短時間に集中することが大切。余った時間は好きなことをさせる。
  • 緊張は集中を妨げ、人を委縮させる。指導者の笑顔が子どもを伸ばす。
  • 今のご時世、YouTubeで何でも学べてしまう。
    「隂山通分」「リオのやり投げイエゴ選手」

 

【部会研究】

(1)感じる心を育てる部会
(2)デジタルコンテンツ活用部会
(3)情報モラル研究部会
(4)メディア研究部会
 以上、4つの部会が行われた。その中から二つの部会について報告する。

 

(1)感じる心を育てる部会
「豊かな子どもの育ちへの視聴覚教材の効果的活用」
 ~ザリガニ飼育に見る直接体験と間接体験より~

大垣市立荒崎幼保園 長澤弘子


 保育者がメディア情報を適宜適切に提供できるメディア・リテラシー(情報活用能力)を身に付けることが最も重要という見地に立って、実践を行ってきた。ザリガニ獲り(直接体験)→図鑑や絵本→番組視聴「しぜんとあそぼ」→iPadで撮影(間接体験)という実践の中で、「子どもの視線に合わせ、好奇心を探る」保育を行うことができたそうだ。助言者の隂山先生からは、「いいか、悪いか」ではなく「おもしろいか、おもしろくないか」の判断基準で実践を積んでいって欲しい。ICTツールは自分自身の能力の拡張ツールと捉え、面白さを追究してみたらという指導があった。

 

(2)デジタルコンテンツ活用部会
「ICT機器を用いて運動能力の向上を図る」
 ~ NHK for Schoolのデジタルコンテンツを活用して~

知多市立岡田小学校 長谷川拓也


 運動能力は、昭和60年ごろから現在にかけて低下傾向が続いている。体力の向上は全国的に見ても喫緊の大きな課題である。体力が向上していた昭和39年から50年ごろとは、子どもを取り巻く社会情勢も大きく異なり、今までとは違うアプローチから体力向上を模索していく必要がある。本発表は、ICT機器を用いて運動能力、体力の向上を模索しようという新しい授業の試みであった(写真)。この授業では、「走り幅跳び」の技術、記録向上の手段として、
 
①タブレット端末を用いて自分の姿を撮影、確認。
② NHK for Schoolの動画コンテンツから技能のポイントを押さえる。
③タイムシフト再生を用いて自分の姿を確認。
 
という3つのステップを踏んでいた。その2つ目にNHK for Schoolの『はりきり体育ノ介「陸上運動②~走り幅跳びに挑戦だ!」』が使用されていた。


写真:デジタルコンテンツ活用部会

 元オリンピック選手が模範演技をした映像が流れると、子どもたちからは、歓声の上がる場面も見られ「走り幅跳び」の技能向上に一定の効果があったようである。体育館などでも、もっと手軽にもっと素早くインターネットが接続できる環境があると体育におけるNHK for Schoolの活用機会も増えるのではないかという印象をもった。

 

この記事は、日本視聴覚教育協会発行の月刊「視聴覚教育」11月号にも掲載されています。
日本視聴覚教育協会ホームページ(放送教育ネットワークのページを離れます)

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