学校放送・ICT活用! 先生応援サイト

放送教育ネットワーク

ネットワーク通信


2017年1月25日(水)

平成28年度
第20回視聴覚教育総合全国大会
第67回放送教育研究会全国大会 合同大会を振り返って

全放連全国大会担当部長 田端 芳恵(東京都港区立高輪台小学校主幹教諭)

2日間延べ1,606名という参加者を得て、第20回視聴覚教育総合全国大会 第67回放送教育研究会全国大会 合同大会を実施致しました。大会では、「“アクティブ・ラーニング”を進める上でのICT活用の在り方」を研究の柱に、公開保育・公開授業、ワークショップ、実践発表などの場で、活発で多様な実践研究交流を行いました。

 

■公開保育・公開授業

「公開保育・公開授業」は、向台保育園、高井戸第四小学校、天沼小学校、高円寺中学校、中台中学校でNHK for Schoolを活用した実践を公開しました。各会場園・校では、継続して「ばんぐみ」や「クリップ」などのコンテンツを活用した学習に取り組み、子どもが学習意欲を高め、自らの「問い」をもって自律的、意欲的に学ぶ姿を保育及び授業の場で示していただきました。その中で、NHK for Schoolの活用と合わせて、タブレット端末、電子黒板などを活用する姿も見られ、アクティブ・ラーニング時代にふさわしく、学習者が主体的に学ぶ公開保育・公開授業となりました(写真1)。

 

写真1:公開授業
 

■ワークショップ

ワークショップでは、「保育現場におけるメディア活用の可能性」「メディア・リテラシーを育む授業づくり」「『深い学び』をつくるメディアの活用」「『調べる・まとめる・伝える』チカラを高める」「主体的・協働的な学びを考える」のテーマをもって、NHK for School及びタブレット端末等を活用したICT教育の可能性について、放送教育にご見識をもった講師の先生方をファシリテーターとして、ディスカッションやスキルを伸ばす活動を行いました。
 各会場では、番組視聴やテーマディスカッション、模擬授業、テーマに基づいたタブレット端末による撮影活動などを行うことで、基幹メディアとしてのNHK for Schoolの先進的な教材性やそのよさについて、具体的且つ分かりやすく参加者の皆様にご理解いただけたと思います(写真2)。

 

写真2:ワークショップ
 

■実践発表

放送教育が抱える課題、教育に対する社会からの要請、現在の教育課題などを踏まえた6つのテーマをもって、放送教育関係では18本の優れた実践を発表しました。それぞれの発表は、年間を通じて継続的な実践に取り組み、他のメンバーや講師の先生方からのご指導を受けて、各テーマに迫る確かで充実したものでした。
 放送教育は学習者を主体とした教育を行うことを大切にしています。どの発表を聞いても、教師と学習者である子どもが穏やかに交流し、積極的に学ぶ姿が伺えました。NHK for Schoolを学習に活用することで、しっかりと学級作りができることも各先生方の発表から分かりました(写真3、4)。
 参会者からは、NHK for Schoolの効果的な活用方法だけでなく、教材としてのよさも良く分かったとの感想もいただきました。

 
 
写真3・4:実践発表
 

実践発表で取り上げた「思考力・判断力・表現力の育成」「個の学びが見える授業の在り方」「情報教育・情報モラル教育の大切さ」「すべての子が楽しく学び合い『かわる・できる』授業デザイン」「健やかで豊かな心を育む」「子どものイメージを広げ、情操を育てる」は今後も、放送教育研究のテーマとして継続して取り組んで行かなくてはならないと考えました。それは、どのテーマも今日的な教育課題であるだけでなく、放送教育が長年伝統的に取り組んできた課題であるからです。
 各テーマにおいては、放送番組の教材・学習材としての特性に留意しながら、NHK for Schoolを活用した学習活動のよさや活用の留意点などを具体的に明らかにしていくことが大切であると考えていますが、本全国大会での発表は、そうした視点からも優れた内容であると評価できました。
 さらに、放送教育がICT教育の中で果たすべき役割などについても、実践発表とその後の話し合い、講師によるご指導を通して明らかになってきました。
 全放連は継続して放送教育研究の深化と広がりを求めて「子どもが生き生きと学ぶ放送学習プロジェクト」を行っています。本大会では、100名を超す全国のプロジェクトメンバーから11名が実践を発表しました。プロジェクトの研究会・研修会やメーリングリストによる交流、講師の先生方からのご指導を得て、放送教育が抱えるたくさんのテーマに継続して取り組んできました。
 全国大会は、全国の優れた実践を広げ、交流するだけでなく、全放連が取り組んでいる放送教育研究の成果を発表する場でもあります。そうした意味で、多数のメンバーが発表の機会を得、しっかりと役割を果たしたことは大きな成果であると考えます。

 

■大会を振り返って

本年度の全国大会は、公開保育・公開授業を通して実践的に研究交流が行えました。さらに、各会場園・会場校では継続して大会に向けた研究に取り組んでいただきました。
 こうした取り組みを通して、優れた教材・学習材であるNHK for Schoolを授業に活用し、一人一人の子どもの確かな成長を促すことができれば、多くの時間を費やして大会を企画・運営してきた事務局としての労は報われるかと思います。アクティブ・ラーニング時代に応える放送教育の在り方を来年度は仙台の地で、より明らかにしていければと思います。大会を支えていただいた全ての方々に感謝申し上げます。

 

この記事は、日本視聴覚教育協会発行の月刊「視聴覚教育」1月号にも掲載されています。
日本視聴覚教育協会ホームページ(放送教育ネットワークのページを離れます)

このページでは、全国放送教育
研究会連盟とNHKサービスセンターの取り組みや関連情報をご紹介します。
平成29年度
平成28年度
平成27年度
平成26年度
平成25年度
平成24年度
平成23年度
ページトップへ