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2017年2月24日(金)

平成28年度
第57回放送教育研究会東北大会(宮城大会)報告

全放連事務局 吉田 圭一(横浜市立東汲沢小学校教諭)

新幹線から望む窓からは、稲刈り後の田園風景が広がり、古川駅に降り立つと11月とは言え、陽射しが眩しくもひんやりとした風が頬に当たります。第57回放送教育研究会東北大会宮城大会・第39回 宮城県放送教育研究大会は11月4日、宮城県大崎市の古川第三小学校を会場に開催されました。大会主題は「アクティブ・ラーニングを支えるICT活用をめざして」。午前は小・中の実践発表、午後は小・中の公開授業・研究協議に続き全体会および記念講演が行われました。
 実践発表では、まず小学校として次年度全国大会の会場校となる仙台市立錦ケ丘小学校が示唆に富む発表をされました。4年社会科で、NHK for School『げんばるマン』『知っトク地図帳』と電子黒板を活用しながら、主体的で協働的な学び合いについて提案されていました。番組内容と自分の地域を比べて考えるため、番組や動画視聴をさせる際には、あらかじめ視聴のポイントを示していました。時間配分が課題でしたが、子どもが映像からどのような情報を受け取るか、子どもたちに時間を確保するために映像をどのように扱うか、といった点が大切であると感じました。

 

実践発表の様子
 

公開授業では、小学校6年社会「新しい日本 平和な日本へ」の単元でNHK for School『歴史にドキリ』を活用していました。先生の発問に積極的に発言していた子どもたちの姿が印象的でした。研究協議では、子どもたちが主体的になるために、教科として番組やデジタルコンテンツをどう活用すべきか話題となりました。答え合わせの動画クリップ、番組を細切れに見せたなぞりの授業ではなく、番組視聴から導き出された興味が、個々のイメージを補完し、より価値のある課題として追究していくことが大切で、番組活用がより深い学びにつながるということだと思います。
 中学1年理科では「光の世界」という単元で『大科学実験』が活用されていました。光の反射の仕方をタブレット端末で撮影し実験結果を考察するものでした。物が見えるという原理を理解した上で実験と関連性がある番組からヒントを得ていました。学びの助けとなる資料として全体視聴したことが単元の最初ということで、どの子もスムーズに学習に入っていきました。

 

公開授業の様子
 

全体会では「教育情報化施策の最新動向」と題して、文部科学省にも在籍されていた仙台市立六郷小学校菅原弘一校長先生よりご講演をいただきました。次期学習指導要領で求められる言語活動と情報活用能力において、ICTの活用は密接であること。仙台は今後ICT整備をどんどん進める必要があること。新しいものを取り入れようとする場合、現場の職員と協調を図りながら進めること。そのためにも校長のリーダーシップと先生方とのチームワークが大切であることなどを丁寧に説明いただきました。またICTを使うのは先生だけでなく子どもたちもという視点に立った上で、
Stage1 先生が授業改善の糸口として取り入れる
Stage2 子どもが能動的にアクセスする
Stage3 学習履歴が残り、個人のフォルダができる
という3つのステージで進めるべきだということを、お話しいただきました。これはICT整備に限らず、番組を活用した授業づくりの視点にも当てはまるのではないかと感じました。

 

講演の様子
 

平成29年度の放送教育研究会全国大会は仙台市で開催されます。今後は自治体からも研究指定を受けた会場校がICT環境を整備し、アクティブ・ラーニングや子どもたちの深い学びを目指すために実践を積み上げていきます。東日本大震災(平成23年)の年に東北ブロック大会を開催した仙台市が、今度は「全国大会の開催に向けて」という熱い気持ちが伝わって来る今回の大会でした。

 

この記事は、日本視聴覚教育協会発行の月刊「視聴覚教育」2月号にも掲載されています。
日本視聴覚教育協会ホームページ(放送教育ネットワークのページを離れます)

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